WEshevaの日常のあれこれ

平凡な日常の中で気になったことを書いています

映画「人狼ゲーム」について考える 大迫半端ない!!

まずは、先週のプレミアリーグ注目の試合だったアーセナルVSトッテナムノースロンドンダービーについて。結果は2-2の同点で終わりましたね。最初はトッテナムが優勢に進めていて、2点先取したときは簡単に決着がつくものと思われましたが、前半終了間際にアーセナルが一点返してからは、アーセナルペースに変わりました。試合の展開も早くて、さすがプレミアリーグだと思いましたね。



良かった選手はアーセナルゲンドゥジですね。2点目のアシストだけではなく、効果的なパスやドリブルがとても多かったと思います。この試合のMVPは彼で良いんじゃないでしょうか。他にもいくらか良い選手がいましたが、ゲンドゥジほど安定した働きぶりではなかったです。


例えば、アーセナルサイドバックで先発したコラシナツですが、前半は効果的な攻め上がりでチームの攻撃を助けていて良い印象でした。ですが、後半は、あまりそのシーンは多くなかったかなと思います。また、トッテナムサイドバックで先発したローズも同じで、前半はとても良い守備対応をしていたと思いますが、後半はちょっと停滞していました。攻撃面では、トッテナムソン・フンミンファイナルサードに頻繁に顔を出して良く攻撃に絡んでいたとは思いますが、決定的な場面が少なかったですね。



しかし、最近のプレミアリーグって、ホントにボールの動きが目まぐるしいですよね。ボールを奪ったと思ったら、次の瞬間、相手のボールに切り替わってカウンターを受けたりするシーンはよく見受けられます。あれは、タフな選手じゃないとやっていけないですよ。いくら才能ある選手でも、慣れるまで時間がかかるリーグだと思います。だから、プレミアリーグの試合を観た後に、他国のリーグの試合を観ると、急に落ち着いちゃいますよね。まあ、試合展開が速いから良いサッカーをしているっていうわけではないんですけど。ゆっくりだとしても確実にゴールを奪えばいいわけですし、試合の展開が速いということは、それだけ、良いプレーと同じくらいミスプレーも多いということでもありますから。


あと、先週は、日本代表の試合も久しぶりにありましたね。2018年ワールドカップ前の親善試合で日本が圧勝して弾みをつけた、あのパラグアイが相手でしたが、今回も圧勝でしたね。パラグアイのメンバーで、良い活躍をしている選手はほとんどいなかったですよね。センターバックバルブエナが少しだけ頑張っていたようにも見えますが、敵ではなかったです。



この試合のMVPは間違いなく大迫でしょうね。ゴールを決めただけではなく、基準点として効果的な攻撃を良く演出してくれました。中島とか南野も良かったですけど、安定感は大迫のほうが上でした。ブンデスリーガでの好調を持ち込んだ格好ですよね。ドイツでは、昨シーズンよりもチームに馴染んでいるように見えますし、昨シーズンのエースだったクルーゼが移籍し、やっと大迫にセンターで活躍できるポジションが与えられたので、もしかしたら、得点王レースに絡んで行く可能性はありますよね。


後半からは、18歳の久保も出場しましたが、やっぱり大物の予感を漂わせましたね。確かに、まだ粗削りな部分も見え隠れしますが、個人で切り開いていくドリブル技術やパスの精度は、もうすでに日本トップクラスですね。遅かれ早かれ、日本のエースは彼になるでしょう。というか、それでなくても、彼は日本代表のスタメンにふさわしい選手ですから。ワールドカップの予選も始まりますが、初戦のミャンマーでは、もしかしたら久保が先発するんじゃないでしょうか。それぐらい、なくてはならない選手なんです。


韓国にも、久保同い年で、今年のU-20ワールドカップMVPを獲得したイ・カンイン(韓国人の発音ではガンインとも聞こえますが)がいますが、久保のほうがはるかに優れているように思えます。先週のスペインラ・リーガの試合で、バレンシアVSマジョルカにおいて、二人の日韓対決が実現しましたが、イ・カンインのほうが確かに良いプレーをしていたように見えます。ですが、その試合においては、ただ単に久保にほとんどボールが回ってこなかったことが原因ですし、チームは明らかにバレンシアより格下の昇格組です。負け試合において、あまりサポートもありませんでしたから、久保が輝けないのも仕方がないでしょう。



多分、久保U-20ワールドカップに出場していたら、久保MVPを獲っていた可能性が高いと思います。そもそも、よりレベルの高いコパ・アメリカにおいて活躍した久保のほうに高評価を与える方が自然でしょう。イ・カンインも18歳にして、ボールタッチの精度はとても高いですし、韓国のメッシと謳われていておそらく最後まで開花しないであろうイ・スンウよりも才能は上です。ですが、世界トップクラスの才能ではないと思います。もしかしたら、ビッグクラブで準レギュラーぐらいにはなれるかもしれないですが、おそらくエースは無理です。それは、久保よりもアイディア性に乏しいからといったほうが良いですかね。サッカーではよく言われますが、久保にはファンタジア(創造力溢れるプレー)というものがあるんですよね。


どうしても日韓対決にしたいわけではないですが、同い年で、国同士のライバル意識も高い韓国の選手のことはやっぱり気になりますよね。いずれにしても、世界のトップを狙うことが出来るかもしれない久保の才能は、絶対に絶やしてはいけないでしょう。


さあ、ここからは、俺が気になった映画人狼ゲーム」について話していきたいと思います。まあ、最後の映画から1年以上も経っているので、今さら感ありますけどね。一応、最近、DVDを借りて、全部の映像作品を観終わったので感想を言いたいだけです。


結論から言うと、この映画最高ですね!!!何が最高かっていうと、この作品の状況設定ですよね。原作はあるみたいですけど、内容としては、人狼ゲームというゲーム(大体物語の序盤でゲームのルール説明があるので、予備知識がなくても大丈夫です。)を行うために、高校生たちが廃墟施設に集められて、実際に殺し合いをしていくっていう内容なんです。バトル・ロワイアルではないですよ!殺し合いって言っても、そもそものゲーム上のルールに則ってやらなければならないんです。間違っても格闘シーンとかは無いです



おおまかなルールを説明します。知っている人は飛ばしてください。例えば10人が集められていたとしたら、そのうちの8人が「村人」で、2人が人狼という役職を与えられます。みんなは、お互いにどの役職かは知ることはできません。まず、毎日1回だけ夜に、みんなで集まって、誰が人狼かを予想したうえで、それぞれ各個人が誰か1人に、この人が人狼なんじゃないかって指を差して投票します(差し間違いとかあるかもしれないから、紙に書かせればいいんじゃないかなと思いますけどね笑)。そして、最多得票を集めた人が殺されることになります。ただの人狼ゲームだったら、ゲームから退場すればいいだけですが、この人狼ゲームは、本当に人が死ぬんです。ただし、票が割れたら、誰も死ぬことはありません。


最多得票を集めた人の殺し方は、映画のシリーズごとに違ったりします。集められた高校生には、基本的に首輪がつけられており(1作目だけは首にテープに殺傷道具を張り付けたものが首に貼られていたと思います)、勝手に外に出たり、施設の備品を壊したり、他の参加者に暴力をふるうと、自動的に(ゲームの運営者なる者が遠隔操作して)首輪が閉まって、死に至ります。投票で選ばれた人は、勝手にその首輪が閉まって死ぬこともあるし、作品によっては、他の参加者が直接、包丁や銃などで殺さなくてはならないときもあります


次に、村人たちは夜から朝にかけての一定時間は自分の部屋から外には出れないんですが、人狼に選ばれたものたちだけは深夜に出歩くことができ、協力して、誰か一人だけ村人(人狼の部屋に入って殺すこともできますが)の部屋に入ってその人を殺さなくてはならないんです。そのときの殺し方も、作品によって違い、勝手に首輪が閉まったり、武器で殺すときもあります。


そして、そういった1日を毎日繰り返していくわけなんですが、人狼が全員いなくなったら村人側の勝ちで、村人と人狼の数が同じになったら人狼の勝ちということになります。役職には、他にも様々なものがあって、普段は村人側なのに、人狼が勝ったときに一緒に勝利した扱いになる「狂人」や、毎日、誰か占う人を1人決めて、その人が人狼か村人かを知ることが出来る預言者や、前日に最多投票を集めて死んでしまった人が村人か人狼かを占える霊媒師」とかがいます。こういった役職が増えると、ゲームをかき乱すことになり、面白くなるわけです。


最終的に買った方には1億円が分配されるのですが、必ず1回のゲームでは終わらず、例え生き残っても、2回目のゲームが待っています。結局、2回目も生き残らないと解放されないんです。


ざっと、ルールはこんなところです。今まで、テレビシリーズも含めて8回も映像化されていますが、どれもホントに面白いです。あんまりメジャーなシリーズとはなっていないようですが、根強い人気を獲得した作品だとは思います。出演俳優たちも、もちろん若手俳優ばかりで、1作目は主演が桜庭ななみで、2作目の主演はあの土屋太鳳でした。土屋太鳳は、朝ドラで流行る前での出演だったこともあり、今では考えられないぐらいの迫力ある演技をしています。他にも、太賀森川葵小島梨里杏武田玲奈岡山天音、SUPER☆GiRLS時代の浅川梨奈前田航基とか、あの眉毛の濃いで有名な加藤諒とかも出演していて、それなりの俳優が出ています。ただし、戦隊ヒーロー出身の俳優も何人かいますが、基本的には演技力の浅い俳優が多く、演技力を期待してるなら見ないほうがいいかもしれないです。


ただ、演技力の部分を差し引いてもめちゃくちゃ面白いです。もう設定が完璧なので、人が死を目前にした極限状態での心理戦だったり、個々のキャラクターの性格から来る行動の仕方とか、本当にリアルに描かれていて、演技力の下手さなんて気にならないぐらいストーリーに引き込まれていきます。毎回、物語の始まり方は同じだし、状況や場所だって限られているにも関わらず、低予算の中、毎回違うパターンでストーリーが展開し、毎回違うオチが待っていて、質の高い作品に仕上げているのは、ホントに監督・脚本とも素晴らしいと思います。


俺が好きな作品というのは、人の本質を描く作品で、キャラクターの性格だったり、考え方だったり、行動だったりをリアルに描いてくれる作品なんです。人狼ゲームは、まさにぴったりですね。死という恐怖を演じるには、自動的に自分の本質に触れることになります。だからこそ、普段の会話の演技が下手でも、投票の場面なんかでは、死を前にして叫んだり泣いたりする演技だけは妙に皆上手いんですよね。それに、投票の場面の撮影場所は、基本的に閉ざされた会議室のような部屋で行われます。その環境で実際に投票を前に議論し合う演技をしたりすると、役者たちも本当に死の人狼ゲームをやっている錯覚に陥りやすいのかもしれません。この映画が醸し出す緊迫感というものはそのおかげもあってリアルに演出できているんだと思います。多分、こういった作品は他になかなか作れないと思いますね。


基本的に、人の本質っていうのを描くのは非常に難しいんですよね。そもそも、脚本家や監督たちが人の心理を理解していないと作れないわけですから。今の日本のドラマは、ほとんど人の本質に触れる作品は少なくなりました妙にいい子ぶったキャラクターが多くて、嘘くさいんです。多分、脚本家自体も若手が増えているんだと思います。人生経験をそれなりにするか、もしくは、悩んで考え抜いた人でないと、人の本質を掴むことはできません。まあ、ドラマをもうちょっとシーズン長めにして、長期的に作っていくっていうのも手だと思うんですけどね。1クールが短すぎて、脚本家だってネタ切れになっちゃうでしょう笑


ちょっと話は逸れますが、前に特撮についての記事でも言ったんですけど、仮面ライダーとかウルトラマンとかそういったSFサイエンス・フィクション)作品っていうのは、本当は、人の本質を描くのに向いている作品なはずなんですよね。だって、普段とは違うことが起きて、いきなり命の危険が迫って戦いを強いられたりするわけですから。リアルに描くなら、戦いって本当は怖いはずなんですよね。いきなり変身できたとしても、迷いってあるはずなんですよ。なのに、子供向けに作っているせいで、そういった人の本質を描くことを避けているため、作品のレベルが下がっているわけです。


ほとんどのヒーローものの主人公って、よく普通の高校生が突然変身能力を与えられた、とかの設定が多かったりしますが、まず、なんの躊躇もなく変身している時点で普通じゃないです笑
大体の主人公は変人ばっかりですよね!まともな人が変身しているのを見たことがありません。普通の人が変身なんかしても、まず戦い方がわからないのが普通ですし、戦いに身を投じることに何かしらの不安が付きまとうのが当然なんです。それなのに、最近の主人公は戦いがまるで好きかのように、最初から迷いがありません。そういう意味では、彼らは純粋に言えば、人ではないんです。僕たちとは住む世界も考え方も違う、そういう虚の世界のキャラクターでしかないと言ったほうがいいのかもしれません。まあ、ドラマの世界でしかないので当たり前ではあるんですけどね笑


でも、例え、設定とか状況とかが自分たちの世界と違っていたとしても、人の心までは嘘をつかずにリアルに描けば人の心に響く作品となるんです。唯一、それを描こうとしていたのが仮面ライダークウガだったと、俺の認識ではそう感じています。オダギリジョーの演技も悪くなかったですし、主人公の五代雄介とそれを取り巻く周りの人とのふれあいだったりが、とてもリアルに描かれていました。ちゃんと、主人公も戦うことに迷う場面がありましたし、最近の作品で見られるような、ただ勢い任せで戦いに身を投じる熱血馬鹿ではなかったです。


最終回で主人公が変身して戦う場面がなかった特撮作品って、クウガだけなんじゃないですかね?最終回は、相手のボスとの最終決戦後の物語なんですが、主人公・五代雄介と関わった人たちの主人公への思いだったり、戦いのあと、みんながどのように過ごしているかなどが描かれていて、肝心の主人公はほとんど登場しなかったですしね。まあ、それだけ、当時の製作陣が、人の心を丁寧に描こうと努力していたんだなと思います。多分、異色の仮面ライダーだったし、まったく子供向けに作っていなかったと思います。2話完結だったので、夜のゴールデンタイムで1時間ドラマとして放送したとしても、普通に通じたと思います。それだけに、当時小学生だった俺にとっても衝撃的なヒーロー作品でした。最終回の記憶もそれなりに残っているぐらいですからね。今の仮面ライダーがあるのは、クウガのおかげなので、一回原点に立ち返ってみるのも良いんじゃないでしょうか?


一気に話が逸れましたが、話を戻すと、全体の作品のレベルが低下している昨今の日本のドラマ・映画の中で、人狼ゲームは本当に面白い作品だと思います。今までは、毎年1作品以上は製作されていたんですが、今年はあるんでしょうか?原作がもう終わっているんでしょうかね。だとしても、続編はまた作ってほしいと思える作品ですね。この作品をアメリカのハリウッドで作ったら、どうなるんでしょうかね笑
まあ、そんなに製作費をかけるような作品ではないし、こういった独特な雰囲気を持った作品はアメリカには難しいですかね。


では、また。