WEshevaの日常のあれこれ

平凡な日常の中で気になったことを書いています

特撮について考えてみる トッテナムのミラクルも!!

皆さん、プレミアリーグ第2節のマンチェスター・シティVSトッテナム観ましたか?2-2で終わりましたが、トッテナムラクで終わった試合でしたね!!



試合の大半はマンCがボールを支配していました。実際、マンC30本のシュートを打って試合を終えています。ですが、トッテナムがたったのシュート数3つ引き分けに持ち込んだんです!!まさにラク!!!3本のうち2本が入ったわけですからね。これだけの確率で毎回ゴールを決められるなら、ボールの支配率なんて気にしなくていいですよね笑


さらに、もう一つのラクが、後半ロスタイムに起きたマンCガブリエウ・ジェズース幻のゴールでした。一旦はゴールが決まったかに思われましたが、VAR判定で、その直前に味方のラポルトハンドをしていたということで、ゴールが取り消しになったんです。マンCの選手達が、あれだけ勝ち越しゴールが決まったと思って喜んだあとの取り消しだったので、トッテナムにとっては、まさに棚からぼた餅でしたね。


二つのラクで引き分けた試合でしたが、MVPトッテナムのキーパーであるロリスだと思います。いくつか至近距離のシュートを弾き出し、決まっていたはずの失点を防ぎました。マンCの30本のシュートのうちたった2本しか決まらなかったのは、本当にロリスのおかげだと思います。


こういう試合を観て思ったのは、やっぱりサッカーって得点が全てなんだなっていうことです。マンCの選手がどれだけボールを支配していたとしても、結局は最後の得点を奪うことができなかったわけです。試合の結果と各チームの選手個々のパフォーマンスの良い悪いって、実は一致しないんですよね。マンCトッテナムの選手を比べたら、明らかにマンCの選手たちのほうが良いパフォーマンスを披露していました。ロリスを除いて。言っておきますが、トッテナムのゴールを決めたラメラルーカス・モウラもゴール以外の見せ場はほぼなかったです。


サッカーは、良いパフォーマンスをした選手が多いチームのほうが勝てるわけではありません。結局は、最後のシュート精度が試合を分けるんですよね。ただし、だからってゴール以外のプレーが無意味というわけではないです。マンCの選手たちは最後のゴール以外はとても高いパフォーマンスをしていたわけですから。ただ、試合の結果に必ずしも結び付かないってことです。


前にも言いましたが、ゴールを決めた選手だけが偉いとかではないんです。ゴールを決めた選手へパスしたのは果たして誰だったのか、その前に相手からボールを奪ったのは誰なのか、っていうことを考えたら、ゴールのシーンだけが重要な局面ではないということです。まあ、防戦一方の中で値千金のゴールを決めた選手はとても評価されますが、実際のところは、それまで相手の攻撃を防いできたディフェンス陣が頑張っていることのほうが多いです。


さて、ここからは、全くサッカーの話とは関係ない話をします。タイトルにある通り、俺が興味のある特撮映画についての話です。なんの話かっていうと、先日、映画「シン・ウルトラマンの製作が決定しましたよね。これは、大ヒットしたシン・ゴジラの製作・監督の庵野秀明氏と樋口真嗣氏がまたタッグを組むということで、俺も非常に期待してます。


実は、日本って特撮の知名度が高い割には、あまり地位は高くないように思えます。やっぱり、まだ子供の観る番組だと思われてません?まあ、実際、現在放送されている特撮番組の作品レベルは高いとは言えないですけどね笑


でも、アメリの特撮作品を見てください!!ハリウッドが製作してるんですよ!!!スパイダーマンとかスーパーマンとかバットマンなんて超有名ですし、アベンジャーズなんか本当に世界的大ヒットですよね。日本の人たちだって普通に観て楽しんでるわけです。なのに、日本の仮面ライダーとか戦隊シリーズとかウルトラマンって、どうも子供向けのイメージが拭えてないんですよね。まあ、観客動員数に関しては、子供と一緒に親が観るからか、他の普通の映画と比べても遜色ないんですけれども。


俺は子供のころから、こういった特撮作品を観てきましたので、本当に大好きなんですが、大人になるにつれて、やっぱりクオリティーの高い特撮作品を観たいと思い始めたんです。やっぱり、普通のドラマをたくさん観てきて、いざ比べちゃうと、日本の特撮作品って、ストーリー性とか人間の奥底にある深みみたいなものを描くレベルは低いと思うんですよね。子供向けなんだから、そんなこと当たり前だろって思うかもしれませんが、それじゃ、一生子供向けのまんまですよね。だからこそ、映画「シン・ウルトラマンの製作決定は嬉しいんですよね。


多分、今公開されている仮面ライダー戦隊シリーズの映画もそうなんですが、日本の特撮はおそらく子供向けってことで、ハリウッドとは比べ物にならないほど、いや、他の普通の邦画よりも製作費が限られているんじゃないかと思うんです。だからこそ、毎回、新人に近い俳優たちがキャスティングされているんだろうと思います。ですが、それだと、作品に深みを与えられるほどの演技力は期待できないんですよね。たとえ、作品のストーリー・脚本がいかにレベルが低くても、俳優の演技力でカバーできる部分があるんですが、新人だとそれは難しいんですよ。


もちろん、例外もあります。仮面ライダーに出演する俳優は総じて演技力が高いと思ってます。特に、去年まで放送していた仮面ライダービルドのメインキャストはとても演技力が高かったと思います。具体的に名前を挙げると、犬飼貴丈赤楚衛二高田夏帆の3人ですね。もっと言うと、高田夏帆泣く演技怒る演技がとても上手かったです。怒る演技に関しては、叫ぶ演技なので感情を出しやすくて結構ごまかしがききそうなんですが、ちゃんと見れば、演技の上手い下手はすぐわかります。高田夏帆はもっとドラマとか映画の出演が増えると思いますね。


特撮作品から演技力を磨いて羽ばたいていった有名俳優は多いです。特に、仮面ライダー出身俳優は多いですよね。当時、そこまでの演技でなかった人もいますが、佐藤健とか竹内涼真なんかは今は上手くなりましたよね(福士蒼汰とかは今も上手くないですが)。オダギリジョーとか菅田将暉とかは、もともとある程度上手かったです。実は、特撮作品に登場するキャラクターって、普通のドラマに出てくるようなよくいる一般人ではないので、その分、演技が逆に難しいんですよね。だからこそ、そのキャラクターを上手く演じた俳優は、演技力が高いと言えるんです。


それでも、やっぱり新人俳優よりは、経験豊富な俳優のほうがより良い演技が期待できるのは否めないです。最近の特撮作品は、特に、仮面ライダーシリーズには、レギュラー陣に必ずベテラン俳優が加わることが多くなりましたよね。今放送中の仮面ライダージオウには生瀬勝久が出演していますが、やはり圧倒的な演技力ですよね。誰も勝てないです。だとしたら、特撮作品の主役には、それなりの演技力を持った俳優を当てたほうが、もっとよりよい作品になると思うわけです。


そういう意味では、シン・ウルトラマンの主役が斎藤工っていうのは素晴らしいです。脇を固めるのが長澤まさみ西島秀俊っていうのもいいですね。シン・ゴジラでも、長谷川博己とか石原さとみといった有名俳優が出演したことで、作品の格が上がりましたよね(石原さとみの演技(英語力含め)はちょっと微妙だったと思っていますが笑)。ただ、ここでちょっと言いたいことがあるんですよ。それは、日本の視聴者たちの掌返しのことです。


皆さんも知ってると思いますが、ゴジラって50年以上前から続く伝統ある作品なんですが、こちらも、シン・ゴジラまでは、やはり子供向けの作品と扱われていたと思います。とっとこハム太郎同時上映の時代もありましたからね。でも、今までのゴジラ作品を観てもらえればわかると思いますが、作品のレベルは非常に高かったと思います。もちろん、明らかに子供向けの時代もありましたが、少なくとも1984年以降のゴジラは、大人が観ても違和感ないぐらいのストーリー性だったと思います。それでも、出演俳優たちがそれほど人気俳優ではなかったことも影響してか、やっぱり大人が観るものとしての映画には昇格し切れませんでしたゴジラVSデストロイアなんてすごい作品でしたけどね。主演だって辰巳琢郎ですよ。有名なベテラン俳優ですよね。


しかし、人気俳優が出演したシン・ゴジラ大ヒットしたことで、急に大人が観るものとしての作品に昇格を果たしたんです。アカデミー賞だって獲っちゃいましたよね。俺が思うに、作品のレベルは、ゴジラVSデストロイアのほうが上だったと思います。ゴジラが死を迎えるにあたって、人間とゴジラとの関わりが色濃く深く描かれていて、ただの怪獣映画の枠を超えていたと思います。特撮技術に関しても、CGばかりに頼らないで、素晴らしい映像を作り上げていたと思います。ああいう人間の奥底を突くような作品は、アカデミー賞にノミネートされるべきものだったはずです。ですが、当時のアカデミー賞にはほぼほぼノミネートされませんでした優秀録音賞優秀編集賞ぐらいでしたね。撮影賞はなぜノミネートされてないんでしょう?ちなみに、CGに頼りまくったシン・ゴジラ最優秀撮影賞を受賞してます。意味わからん!!


結局は、出演する俳優の格で観る者の先入観が決まってしまうんですよね。シン・ゴジラを観てからゴジラ・ファンになった人は、ただのにわかでしかないです。何もゴジラシリーズを知らない人です。おそらく、ゴジラVSデストロイアでもっと人気で有名な俳優が出演していたら、その時にアカデミー賞を獲っていたことでしょう。


まあ、そういう意味も含めて、視聴者および映画批評家の人たちの掌返し腹立たしいんですよね。それまで、子供向けの作品と馬鹿にしていたくせに、急に俺もゴジラ好き、とか言い出すわけですよね。完全にふざけてますね笑


まあ、今後、ゴジラ作品の格が上がって、演技力のある俳優が使われることで、作品がより良くなっていくのはいいことなんですけれども。この流れが、ウルトラマン仮面ライダー戦隊シリーズにまで繋がっていけば最高だと思います。


実は、このような、大人向けの作品を作ることに関しては、今回の「シン・」シリーズ以前から試みはありました。ウルトラマンULTRAMANという映画が2004年に公開されてまして、主役はベテラン俳優の別所哲也だったんです。内容も、主人公のウルトラマンになった苦悩を描いていて、初めてリアル路線に走ったな、と思ったんですが、子供にはもちろん受けず、大人向けにしては人気俳優が出演していないこともあり、全然流行らなかったんですよね。続編も中止になったみたいです。まあ、俺は可能性のある映画だったと思うんですけどね。


仮面ライダーに関しては、仮面ライダー THE FIRSTという作品があって、これも仮面ライダーになったことへの主人公の苦悩が描かれていました。大人向けに作った作品だと思いますが、ストーリーのレベルはちょっと低かったし、出演俳優も有名どころではなく、演技力も低かったです。続編は1作だけ作られて終わりました。子供には全く受けなかったと思います。


戦隊シリーズに関しては、日本ではないんですが、2017年にパワーレンジャーハリウッドで公開されましたよね。興行収入も良かったみたいですね。実際、こちらも戦隊ヒーローになったことに対する抵抗や苦悩が描かれていて、さすがハリウッドだったと思います。日本も参考にすべきところは多いんじゃないですかね。


このように、格を上げるための試みが行われてきたんですが、日本においてはすべての条件が上手く整わず、失敗に終わってきました。


ここで一つ最後に取り上げておきたいんですが、実は、日本で一番最初に格の高い特撮作品として公開されたのは、俺の知る限り、平成ガメラだったと思います。ガメラは平成以降3部作が公開され、その後子供向けの1作だけ公開されて終わったんですが、3部作は本当に最高でした。あれこそ、アカデミー賞ものだったと思うんですけどね。内容は他のどの特撮よりも完成度が高く、あとは、もっと人気俳優が出演していれば、格は超高まったと思います。一応、中山忍優秀助演女優賞を獲っているので、まあ、批評家には一定の評価をもらっていたとは思います。


長々と話してきましたが、結局言いたいのは、特撮作品の格がもっと上がってほしいっていうことです。なんなら、ゴールデンプライムの時間帯に、普通の1時間ドラマと同じように特撮作品が放送される時代が来たら最高だと思います。最近のドラマなんて大して面白いのはないし、むしろ、今の仮面ライダーの作品のレベルさえも下回っているドラマなんてザラにありますよね笑


「シン・ウルトラマンが面白い作品であることを祈ります。