WEshevaの日常のあれこれ

平凡な日常の中で気になったことを書いています

「歌が上手い」について考えてみる

突然ですが、今サッカーについて考えてみたいことが特にないので、について考えてみることにしました。どうでもいい発表ですが、俺、歌をよく歌うんですよね。まあ、よく歌うっていうか、一人カラオケとか行くことが多いっていうことなんですけど。



なんで一人カラオケ行くかっていうと、ストレス発散っていうのもありますが、やっぱり歌上手くなりたいんですよね。歌上手い人の、歌ってる時の独特の世界観への憧れっていうんですかね。歌が上手く歌えているときの心境を知りたいんですよ。


それで、何度も一人でカラオケ行くわけなんですが、まあやっぱり大して上手くはならないんですよね。学生時代よりは上手くなったし、周りからも上手いって結構褒められてきたので、ある程度の自信はありますが、プロクラスには到底及びません。周りの人にいくら上手いと言われても、彼らはハードル下げて聴いてますから。だって、CD録音とかして自分で聴くと、下手くそにしか聞こえないですもん。


まあ、自分のことはどうでもいいんですが、そういうわけで、「歌の上手さ」については、今まで結構考えてきたテーマなんですよ。はたして、歌が上手いって何なんだろうと。


一応、この記事を書くきっかけについてなんですが、最近「THEカラオケ バトル」っていう番組を再放送でたまたま見て、そこで隠れ歌うま芸能人とかっていう特集でタレントとかが出て歌っていたんですよね。全部の歌唱を見たわけではないですが、優勝したら「歌うま」の称号を与えるとかなんとかって言ってて、たまたま見た女性タレントが、98点とって喜んでいたんです。そして、「優勝して歌うまの称号も欲しい」と言っていました。実は決勝まで観なかったんですが(後で調べたら、その女性タレントが優勝していました)、このセリフにうん?って思っちゃったんですよ。


実は前から、こういう類の番組って結構ありまして、一時期May J.とかが流行ってましたよね。で、その時から思ってたんですが、カラオケの点数ってあてにならなくね?ってことなんです。だって、さっき言ってた女性タレントの歌を聴いたときもそうなんですが、カラオケの点数高い人の歌って、実はそんなに上手くないんですよ。すみません、断言しちゃってますが、あくまで俺の意見です。


俺の中で、歌が上手いっていうのは、売れそうか売れなさそうかっていう基準で見てます。そもそも、歌って人に聞かせるものなわけだから、多くの人を惹きつける歌唱力を持つ人が売れるのは当然ですし、そして、そういう人たちが上手いという基準に当てはまるわけです。


その点からみると、カラオケバトルの番組で優勝した人たちって売れてますか?ってことですよね。優勝したって売れてない、ってことは、つまり下手じゃん、ってことです。まあ、下手は言い過ぎですが(少なくとも俺よりははるかに上手いです笑)、歌うまの称号までも与えて良いのかい?、ってことです。与えるなら、カラオケ上手の称号だけで良くない?


言っておきますが、あくまでも、カラオケの点数が良い歌が上手い全く別だと俺は思ってます。そもそも、カラオケの点数って誰が決めてんの、って言ったら、機械でしょう?機械は一生懸命作られていて、ある程度の歌の上手さまではちゃんと評価できているとは思いますが、やっぱり所詮は機械ですからね。歌い方のについては全く評価できてないです。わざと音をずらして歌ったり音の強弱で抑揚をつけたりっていうところが、歌手それぞれのを出すわけですが、機械にはわかりません(採点機能で抑揚を評価する項目もありますが、あれは、声の大きさとか小ささとかの波の差で判定しているだけなので、人の感覚でいう言葉の抑揚とかとは全く違うので注意が必要です)。まあ、音程が合ってるだけで上手いっていうことにするなら、そもそもボーカロイドに歌わせておけばいいことになります。


ボーカロイドの歌を聴いて上手いって思いますか?下手ですよね。あまりにも平坦に歌っていて、ちょっと気持ち悪いですし(ボカロファンにはすみません!あくまでも歌の上手さだけで見た俺の意見です。)。やっぱり、ボーカロイドの歌い方では売れないですよね。ボーカロイドが売れてたとしても、それは、歌の上手さで売れてるわけではないです。あくまでも、キャラ設定とかビジュアルとかそういった副次的な要素が合わさって売れているわけです。


このことは、ジャニーズとか女性アイドルとかでも言えますよね。彼ら彼女らは、歌はそんなに上手くありませんが、ダンスとかバラエティ等で見せる各々の個性だったりのキャラクター込みで売れています。そもそもアイドルは、歌を歌わなくてもある程度は人気になれるぐらいのという武器を持ってますよね。何か飛び抜けての才能がなくても、歌・ダンス以外に、幅広く俳優業だったり、バラエティ業だったり、モデル業だったりをある程度の水準以上の技術を持って、こなすことが出来れば、そりゃ人気は出るわけです。だから、アイドルって、歌手と呼ぶにはちょっと違和感ありますよね。


たとえば、スポーツ選手とかでも、スーパースターが出したブランドとか彼らが履いているシューズユニフォームとかのグッズって、めちゃくちゃ売れるじゃないですか。彼らの名前が入ったユニフォームって別になんの特別な技術も入ってなくて、ただ、チームのユニフォームに名前と背番号が書かれているだけなんですが、みんななぜか買っちゃいますよね。それは、彼らスーパースターのスポーツにおける圧倒的な個性が大衆を惹きつけ、彼ら自体がそもそもブランドと化しているからです。


アイドルの歌が売れるのって、それと同じだと思うんですよね。AKBとかとかはわかりやすいですが、歌の完成度についてはほとんど問われることなく、出したCDは全部売り上げ1位を記録してしまいます。ファンは、歌なんか大して聴かずに買いますよね。だって、ファンにとっては、CDを買っている感覚ではなく、アイドルのグッズを買っている感覚なわけですから。


まあ、売れる理由は他にもいろいろありますが、アイドルとは違って、歌が上手い理由で売れている人はちゃんといます。みんなが知っている歌手はほとんどそうだと思います。Mr.ChildrenとかサザンオールスターズとかDREAMS COME TRUEとかB'zとかってみんな歌が上手いですよね。彼らはあまりにも売れすぎていて、もはやブランドと化しているので、今は、歌が上手いだけの理由で売れているわけではないかもしれませんが、最初に売れたときは、やっぱり歌が上手かったことが一つの理由として挙げられると思います。もちろん、曲も良かったですが、曲が良くても、それに合った歌い方をするって結構難しいことなんですよ。


あくまでも曲が良いだけで売れることは決してないです。曲が良いだけで売れるんだったら、どんな下手な人でも、その曲を歌えば売れることになります。まあ、飲み会とかでカラオケ行く人も多いと思いますが、そこらへんの同僚とかがいくら名曲を歌っても、人気は出ないことは想像付きますよね。歌が上手いことが、とても大事なんです。


そして、歌が上手いことの要素として重要なのは人を惹きつける歌い方なんです。人それぞれ違うし、何が人を惹きつけるかはわからないから比べようがないじゃん、っていう人もいるとは思いますが、これについては結構説明が難しいところです。俺が思うに、「人ぞれぞれ違う部分」ってただの好き嫌いだと思ってます。だから、好き嫌いがあって、俺はB'zが嫌いっていう人がいてもいいとは思いますが、歌の上手さについては、好き嫌いの感情とは別枠で、みんな共通した認識というのはあると思うんですよ。B'zは嫌いだけど、下手だから、っていう理由で嫌いな人なんかほとんどいないですよね?まあ、いてもいいんですけど、歌の上手い下手っていうのは、比べることができるものだと思ってます。


一番わかりやすいのは、その歌手の顔とか歌にある背景だったり、歌とは関係ない部分を極限まで排除して、歌手同士を比較することです。つまり、純粋にその歌手が歌う歌だけを聴くわけです。そんなの難しいのはわかってますが、その歌手の「歌の上手い下手」を議論するには、各々が持っているフィルターを外さないといけません。そうやって様々な歌手を比べていけば、ある程度の基準が出来上がりますよね。


例えば、俺は、5段階評価をつけているんですが(5が最高で、1が最低です)、この人は2で、この人は4で、とかって分類していくわけです。この基準の決め方は、人それぞれで良いと思います。もっと細かくてもいいし。ちなみに5を付けている歌手は、今のところ、セリーヌ・ディオン美空ひばりです。この二人は音程も最高ですが、歌い方にそれぞれの個性がちゃんとあります。味があるってことです。ただ楽譜通りに歌っているわけではないんですよね。歌の世界に絶妙に入り込んでいるんだと思います。


このように考えていくと、人を惹きつける要素としては、少なくとも歌い方に個性があるかどうかが大事だと思ってます。音程はもちろん大事です。だけど、極限まで個性を消そうとすると、ボーカロイドに陥りかねません。人の魅力っていうのは、その人の根底にある何かを周囲の人たちが感じ取ることで現れるものなんですが、そもそもその何かを本人が歌い方で表現しないと人を魅了することはできません。だから、音程だけを追求したり、声の抑揚がわからないようなカラオケの点数なんかを気にしているようでは、売れる歌手にはなれないわけです。


THEカラオケ バトルでみたその女性タレントが誰かはあえて言いませんが、彼女が今のままで歌手として売れることは決してないと思います(本人にそのつもりはないかもしれませんが笑)。石川さゆり津軽海峡・冬景色を歌ってましたが、あまりにも平坦で味がなさすぎましたから。本心を隠すような歌い方をしていたら、まあ無理ですよね。むしろ、予選で敗退していたIMALUとかのほうが上手かったと思います。彼女は91点でしたが、あのカラオケ採点はそれぐらいが上手さの基準としてはちょうど良いと思ってます。95点以上とる人になると、だんだん味がなくなってきますから。


多分、本家の歌手とかが歌うと、音程通りには歌っていない部分もあるので、カラオケの採点としては、音を外した扱いにして点数を下げたりするんでしょうね。機械は歌が何なのかを全然わかってないので、仕方ないんですが笑


あと、付け加えておきますが、よく芸能人歌うま番組とかで、この人結構上手いじゃん、プロになれるんじゃないか、って思う人もいると思うんですが、大体は錯覚です笑
なんか、その番組だけを見ると、さっきの女性タレントとかも上手く聴こえることがあるとは思うんですが、それは、やっぱりハードルを下げて聴いているからです。その人がプロじゃないことも分かっているし、上手いわけないだろうという先入観があると、ちょっと歌が上手いだけでも、やけに上手く感じるんですよね。いざ、店頭に彼女のCDが出ていたら、多分ほとんどの人は買わないと思うんですよね。だって、CDショップとかだと、周りの超上手い歌手たちと比べられてしまうことになりますから。結局は、ハードルというフィルター外して歌の上手さを判定しないといけないわけです。


そもそも、カラオケバトルなんていう番組がある国は日本ぐらいじゃないですかね?アメリとかヨーロッパとか東南アジアでも、大体は、歌のオーディション番組が主流じゃないですか?よく見るような、アメリカン・アイドルとかXファクターみたいな。カラオケの点数が良いのは全然いいことなんですが、高い点数を取った人たちが、さも自分は売れているプロ歌手と並ぶ歌唱力を持っている、と勘違いしているようなシーンが見受けられるのが、ちょっと気に障るんですよね。


歌唱王っていう番組もありますが、あれ、もうちょっと審査員にプロデューサーとかプロ歌手とかを本気で集めて審査したら面白いんですけどね。
そもそも、俳優とか舞台の人が審査員やってるときがあるんですが、意味あるんでしょうかね?どういう人を優勝者にしたいのかがわからないですよね。


色々話しましたが、歌の上手さについては、とても多くの意見があるとは思います。だからこそ、好き嫌いのフィルターを外して、一回、歌の上手さとは何かについて真剣に考えてみると面白いんじゃないかなと思います。
まあ、結局は、歌が上手い下手関係なく、好きな歌を聴くのがとても大事だとは思いますが笑


考えてみるシリーズいつまで続けようかな。